紫微斗数(しびとすう)は、1000年以上の歴史を持つ『命占(生年月日を使う占い)』に分類される占術で、その歴史は唐の末期にまで遡ります。
唐の末期から宋の時代を生きたとされる『陳希夷(チンキイ)』と言う伝説の伝説の道士が作ったとされる説から、『孫思邈(ソンシバク)』という道教の『薬王』と言われた導士が宗主であるともされ、正確なところはわかっていません。
四柱推命や易占などもそうですが、漢民族のために作られた占いなだけあり、『吉凶』や『良し悪し』がハッキリと出るのが紫微斗数の特筆すべき点の一つです。
また、紫微斗数は的中率の高さや、そのハッキリと言い切る姿勢から現代では特に台湾で人気が高まっている占術なのですが、紫微斗数の的中率の高さには『生まれた時間が必ず必要』という点も大いに関係するでしょう。
同じように命占に分類される『四柱推命』や『西洋占星術』もしっかり見るためには『生まれた時間』を必要とするのですが、生まれた時間がわからずとも鑑定することができます。
ですが、紫微斗数は生まれた時間がわからない限り、命盤(チャート)を一切出せません。
自身の生年月日は誰しも覚えていると思いますが『時間』まで把握している人は少なく、紫微斗数が当たる占いにも関わらず、メジャーな占いとなっていない原因はこの『生まれた時間が必要なため』ではないか?と言われています。
紫微斗数は、他の占術以上に『生まれた瞬間』を非常に大切にしているため、的中率の高さが際立っている占いとも言えます。
もくじ
紫微斗数の基本的な考え方
紫微斗数では、生年月日時からその人の生まれ持った『命盤(チャート)』を作成します。
命盤は入れ物である『十二の宮』と『甲級主星14星+甲級副星+乙級副星』であらわされます。
星は原書においては110個使われますが、現代では主に37個~38個を中心に見ています。
それぞれの『宮』に生年月日時から算出される37~38の星がどう配置されるかによって、その人の生まれ持った運命を読み解くことができます。
また、基本はこの『十二宮』と『星』で読み解くのですが、プロの読みにはこれにプラスして十干、十二支、宮位、同宮・独主、対宮、三合、加会、輝度、大限、太歳、斗君、流年なども紐づけて読んでいきます。
そのため、紫微斗数ではあなたの隠された本質はもちろんのこと様々なことが鑑定可能です。
紫微斗数でわかること
- 一生の運気、年単位の運気、一カ月の運気、一日の運気
- 生まれ持った本質や性格、行動パターン
- この後解説する【十二宮】に該当する諸問題
(恋愛、結婚、仕事、金運、対人、子供、精神、先祖からの加護など)
十二宮の意味
星の入れ物である『十二の宮』が持つ特性を大まかに説明していきますね。
ちなみに、生年月日時がわかれば、コンピューターでも占うことはできますが、先に解説したプロの読み解きのような複雑なプログラムで動いているものは今のところ見当たらないので、正確に読み解くためには、やはり紫微斗数鑑定のプロの力を借りることをおすすめします。
また、
という人は『紫微斗数『命宮』簡易読み解き』の項目をどうぞ。
1.命宮(めいきゅう)
その人の基本的な人格や、才能、体質、性質、運勢といった『核』をあらわす宮です。
この命宮にどんな星が入っているかによって、その人自身の『個性』や『基本的な考え方』が決まります。
いわゆるその人の『本質』というものですね。
人は行動によって未来を選び取っていきますが、その『行動原理』はこの『本質』によって決まります。
そのため、命宮にどんな星が入っているかを知ることで、自分自身の『運命』をある程度予測することが可能です。
どの宮を読むにしても、命宮を踏まえて読んでいくため、最も重要な宮とされます。
2.兄弟宮(けいていきゅう)
兄弟姉妹、母親、友人、知人、会社の同僚、ライバルとの関係性をあらわします。
名前からして『兄弟との関係』をあらわす宮だと思われるかも知れませんが、兄弟に限らず身近な人との関係(運勢)を意味します。
- 自分が身近な人との人間関係をどう築くタイプなのか?
- 他人から助けてもらえるタイプなのか?
といったことを読み解くことができ、結果として
- 人脈運
- 人望運
- 人気運
といったことにも繋がるため、仕事にも強く関連してくる宮です。
3.夫妻宮(ふさいきゅう)
恋愛や結婚全般の運勢を司る宮です。
ご縁のある異性の特徴、性格、容姿といったことも読み解くことができます。
この夫妻宮は、他の宮とは違い『良い星(吉星)がいっぱい入っていれば良いというわけではない』のが特徴です。
この辺りは『命宮(核の宮)』との兼ね合い次第なので一概には言えませんが、恋愛に関してはまだしも、結婚はあくまで『二人の絆(第三者はいらない)』が大切になってくるため、あまりにここに星がたくさん入っていると、色恋は楽しめるけれど、結婚運は良くない、といったぐあいに吉星が悪い影響を及ぼすことがあるからです。
この宮を読み解くことで
- 自分の恋愛の傾向
(出会いが多い、一人と長続きするなど) - 結婚による運命への影響
- どういった人と縁があるのか
- 結婚をするべきかせざるべきか
が導き出されるので、恋愛や結婚に不安を抱えている人にとっては力強い道しるべとなります。
4.子女宮(しじょきゅう)
子供運、子供の性格、運勢の良し悪し、親子間の協力、子供に恵まれるかといった『子供関係』を司る宮です。
- 妊娠のしやすさ
- 子宝に多く恵まれるか
- 子供を産むことで幸せになれるか
といったことを読み解けます。
不妊に悩んでいる方はもちろんのこと、自分が産むことになる子供の『性格』そして『あなたの人生への影響』まで読み解けるため、子供を持つか持たざるべきかを悩んでいる方の力になってくれる宮です。
また、子女宮は別名『男女宮』と呼ばれることもあり、異性から見た性的魅力もこの宮が司ります。
5.財帛宮(ざいはくきゅう)
財運、お金の扱い方、管理能力、といった『金運全般』を司ります。
一生を通しての財運を見ることができますが、基本的には財帛宮だけではなく、
- 自分の本質である『命宮』
- 組織運を見る『官禄宮』
- 他者に与える印象を司る『遷移宮』
なども含めて『仕事運』『どうお金を手にしていくか』を見ます。
6.疾厄宮(しつやくきゅう)
体質、健康運、かかりやすい病気、身の回りに起こるトラブルといったものを司ります。
この疾厄宮が悪いと、
- 心身の健康を損ねやすい
- トラブルが多い人生
となりやすいので注意が必要です。
反対に疾厄宮が良い状態と言うのはご先祖様の功績によるものであることが多く、生まれながらにトラブルや不調を回避しやすい状態を意味します。
7.遷移宮(せんいきゅう)
対人関係、外に見せる顔、雰囲気、相手に与える印象、行動様式を司ります。
命宮が『本質』であるとするならば、遷移宮は『外に見せる仮面』に近いものがあります。
また『外』を意味することから海外や生育地を離れることに対する吉凶も司り、生きていく中で、『外に出ること』を重視することになるかをあらわしています。
なので
- 地元で成功するタイプなのか
- 見知らぬ土地で成功するのか
- 人と関わることで良い運が舞い込んでくるタイプなのか
- それとも一人で進める方が良いのか
といったことがわかります。
8.奴僕宮(ぬぼくきゅう)
部下、後輩、生徒、弟子、雇用者との関係を司ります。
そのため、いわゆる『自分より下の相手』と関わることが多い経営者、リーダー、先生にとって重要な宮です。
奴僕宮が悪い場合、自分の下に人をつける(人を雇う)プラス面よりマイナス面が大きくなります。
反対に奴僕宮が良い場合、才能のある人材に恵まれて繁栄しやすくなります。
9.官禄宮(かんろくきゅう)
雇われて働く場合の仕事運、適職、組織運、名誉運、社会運を司ります。
ここに吉星が入る場合、組織の中で力を発揮しやすく、逆に凶星が入る場合、組織では日の目をあまり見られない可能性が高くなります。
命運、財帛宮、遷移宮との兼ね合い次第となりますが、組織外で働く方が財を多くてにできるかもしれません。
組織で働くのが向いているのは、官禄宮、兄弟宮、奴僕宮、父母宮に良い星が入る人。
財帛宮、疾厄宮、遷移宮、奴僕宮、田宅宮が良い場合は、独立に向いています。
10.田宅宮(でんたくきゅう)
生まれ持った不動産、資産、蓄財の傾向、家運、住居といった先祖子孫に関する事柄を司ります。
生まれ持ったものをあらわす部分が大きいため、あまり注目されないこともあるのですが、『家の購入(不動産の購入)』を考えている人は注目したい宮となります。
また、財帛宮、田宅宮、疾厄宮の3つすべてが良い場合、一発逆転の財(宝くじなど)を手にできる可能性があります。
11.福徳宮(ふくとくきゅう)
精神的な充足、趣味、趣向、ストレスといった精神活動を司る宮です。
自らの深い部分をあらわす宮ですので、
- 生涯を通した精神的な安定度
- 人生を楽しめるか
- ストレスとどう向き合うか
といったことを見ることができます。
福徳宮に吉星が多い場合、カウンセラー、僧、占い師といった人を導く立場に適性があります。
12.父母宮(ふぼきゅう)
父親(母親は『兄弟宮』)、先祖、目上との関りを司ります。
親との協力関係はもちろんのこと、組織で成功する場合に重要になる『目上からの目をかけてもらえるか』もこの宮で見ます。
そのため、組織で働く人にとっても重要な宮となります。
※身宮(しんきゅう)
35歳~40歳くらいになると、命宮と共に『その人の傾向』として出てきやすくなります。
紫微斗数『命宮』簡易読み解き
紫微斗数の原書では110個の星があり、今日の一般的な紫微斗数占いでも37~38星ほどを読み解きますが、ここでは『命宮』に入る『甲級主星14星』を基に読み解いていきます。
プロの紫微斗数の鑑定には及びませんが、14の星が命宮にどう入っているかだけでも紫微斗数の凄さを感じられますので是非、ご自身の星を見てみてくださいね。
紫微斗数占いスタークローラーさんで、まずはご自身の命盤を作成しましょう。
その中の『命宮』と書かれている部分に下記のどの星が入っているかピックアップしてください。
紫微星(しびせい)
天機星(てんきせい)
太陽星(たいようせい)
武曲星(ぶきょくせい/ぶごくせい)
天同星(てんどうせい)
廉貞星(れんていせい)
天府星(てんぷせい)
太陰星(たいいんせい)
貪狼星(どんろうせい)
巨門星(こもんせい)
天相星(てんそうせい)
天梁星(てんりょうせい)
七殺星(しちさつせい)
破軍星(はぐんせい)
このうちの14つの星の入り方で、まず大きく分けて『2つのタイプ』に分かれます。
タイプ1に入っている星はタイプ1に入っている星としか同宮(同じ宮に入ること)はしませんので、主星が二つ入っている方でも必ずどちらかのタイプになります。
中には『命宮』に『主星がない』(命無星曜)方がいますがその場合は命宮の向かい側の『遷移宮』にどの星が入っているか見てください。
そこに入っている星と同じタイプとなります。
紫微星、天府星、廉貞星、武曲星、天相星、七殺星、破軍星、貪狼星
タイプ1に分類される星『紫微星、天府星、廉貞星、武曲星、天相星、七殺星、破軍星、貪狼星』
基本的に『結果がすべて』の考えで動くタイプの実力主義者です。
表面はどうあれ内心では自分に自信を持っており、自分は他者から評価されて当然という強い心意気を持っていますし、実際に評価されることも多いでしょう。
人生において『勝つ』ことに重点を置いているようなところがあり、仕事でも恋愛でも『周囲に勝つ』または『周囲に凄いと思われる』ことを一つの指標にしたがるところがあります。
そのため、認知度が低い趣味や仕事よりも、誰もが「すごい!」と認めてしまうようなものに手を出す傾向を持ちます。
対人関係では人の好き嫌いがハッキリしており、場合によっては周囲に『誰が好きで誰が嫌いか』が伝わるくらい態度に出してしまうこともあるでしょう。
同時に他人を100%理解することなどできない、というドライな考えも持っており、それが転じて『本音を言ってぶつかり合うことも大事』という信念を持ちがちで、結果として当たり障りのない人付き合いをしたい人とは気まずくなることも。
それでも、そういう人とは必要であれば協力するし、必要なければ嫌われていても関係ない、くらいキッパリしているので本人はそこまで気にしていない人も多いです。
恋愛面では、情熱的で大胆な人が多く、相手を落とすためならどんなことでもします。
また、対人関係とは違い『勝つこと』つまり、『相手を落とす』という結果を何よりも重視するため、普段の印象とは違い精力的に尽くしたり、場合によっては相手の迷惑を考えないレベルの行動に出ることも。
人生において、最終的には『自分は人からどう見られるか』という『結果』がすべてのところがありますので、過程を考えるよりも最終的にどんな自分に辿り着きたいかを明確に据えてから、逆算して人生の計画を立てた方が満足いく人生を送りやすいです。
ただし、輝く結果ばかりを大事にし、過程を大事にしないタイプなので、細かな計画が杜撰すぎて、目標達成をしづらい面もあります。
なので、道に迷った時には大きな方向転換の前に『細かな部分を大事にしよう』と考えることが開運のポイントとなります。
タイプ1の星一覧
1つの宮に主星が複数入っている場合、『両方の性質を持っている』と解釈します。
紫微星 | 天府星 | 廉貞星 | 武曲星 |
天相星 | 七殺星 | 破軍星 | 貪狼星 |
紫微星
キーワード:帝王の星、尊貴、一流、エリート、気品、権威、統率力、プライド
紫微星は『帝王の星』と呼ばれ、14星の中でも一際存在感があります。
また、帝王の中でも『気品』を持つのが紫微星の特徴ですので、独裁的な人物ではなく、礼儀正しく穏やかで謙虚な性質を持ちます。
ただし、謙虚と言っても元が『帝王』ですから、周囲から一歩引く形をとったところで『目立つ』のが紫微星です。
その謙虚にしていても人目を引いてしまう性質から、命宮に紫微星がある人は、必然的に権威を持ちやすいですし、当人も表面上は落ち着いた人間に見えても、内心はとてもプライドが高いので、その状況を望んでいるところがあります。
また、本質的に紳士淑女の性質が備わっており、その立ち居振る舞いと溢れ出る存在感も相まって周囲から一目置かれる存在となるでしょう。
紫微星自体に『一国をまとめあげる帝王』としての統率力がありますので、周囲からの援助も多いですし、あなたの助けを求めて寄ってくる人間も多いです。
この性質が巡り巡って、人生において本当に苦しい時にはどこからともなく救いの手が差し伸べられることが多くなります。
また、紫微星が命宮に入りますと若い頃から知的な活動に楽しみを見出し、頭が良いので博識になりやすいですが、全体的に広く浅くとなりがちで、一つの分野のスペシャリストとはなりづらいところがあります。
元来、帝王の星ですから、スペシャリストを多数従えて動くような状態を目指した方が力を発揮しやすいです。
紫微星の悪い部分が出ますと、お高く止まっている、考えが甘い、お嬢様、お坊ちゃん、地味な努力が苦手、高級志向、金銭感覚の欠如、孤独、といった側面が出てきます。
いわゆる『無能な王』のような存在になってしまい、プライドばかりが高く、周囲から遠巻きにされるため孤独になります。
とはいえ、人を大切にする気持ちを失わなければ正しく『帝王の星』として輝けます。
天府星
キーワード:穏やか、安定、堅実、寛容、聡明、保守、繁栄、大臣、ナンバー2
『帝王』の紫微星に対し、『大臣』と呼ばれるのがこの天府星です。
天府星自身も紫微星と同じようにリーダーや統率者としての力を持ってはいるのですが、本質的に保守的かつ堅実で冒険はしないタイプなので自身がトップに立って物事を行うよりは、挑戦を恐れないカリスマの補佐という立ち位置の方が向いています。
賢く穏やかな性格ゆえに、人脈にも恵まれますし、元来、安定志向なので大きな失敗をしません。
今ある伝統を大切にし、人を立てる能力も持ち、それでいて聡明な人なので、危ない橋を渡らない上に、時代の流れにもついていき、人からも好かれるので大きな挫折をする要素がないのです。
経済な苦労が少なく、一生恵まれた環境の中で過ごす人も少なくありません。
また、毎日を計画的に生きることを得意としますから、年を重ねるごとに生活が良くなっていく傾向にあります。
ただ、基本的には思いやりのある優しい星ですが、紫微星と同じく『上に立つ星』であるため、地道な作業が苦手で、一つの事を突き詰めて行うようなことはしません。
そのためスペシャリストとしての道は向いておらず、自身が頂点に立って物事を行うことが好きというわけでもないので、天府星の持つ能力を活かすためには自分がナンバー2の立場として尽くせる『カリスマ』の存在が不可欠とも言えます。
とはいえ、天府星の『補佐役』としての仕事ぶりは目を見張るものがあるので、補佐する相手がカリスマではなくとも、周囲の人の人生を押し上げる力があります。
女性で言えば、結婚相手の社会的地位を向上させる力があり、結果として自分の手元に来る財が多くなるといったぐあいに、その能力を発揮します。
この時発揮されている天府星の才能は優しさではなく『賢さ』です。
そういう力が天府星にはあります。
天府星の悪い部分が出ますと、平和で安定的な生活が転じて怠惰な生活となりやすく、富豪の家に生まれただらけた娘、のような状態となります。
向上心がなく、何となく平凡な今を生きる、といった思考に陥りやすいです。
とはいえ、自らの持つナンバー2としての素質を自覚すれば、仕事でも私生活でも堅実に築き上げていくことができます。
廉貞星
キーワード:自信家、有能、専門技術、実務、完璧主義、現実的、やり手、実行力、冷静、頭脳明晰、負けず嫌い
廉貞星は高い理想を掲げる『冷静な自信家』の星です。
また、廉貞星は紫微星や天府星のような上に立って人を動かすタイプではなく『自分ですべてを成し遂げる』、実務的能力を持っています。
頭の回転が速く、統率力も持ってはいるのですが、元来、完璧主義者かつ合理主義者の側面があり、自身が有能なやり手なので、どちらかというと『自分がバリバリ働く』という方向に向かいやすいです。
廉貞星自体が、高い目標や理想を掲げて、それを必ず成し遂げるという強い意志の元、努力を惜しまない現実主義者なので、ある種、周りの生温さが好きではないところがあります。
神頼みや他人任せにする人を見ると見下す傾向すらあります。
しかし、それも廉貞星が現実的な努力によって結果を出す人だからこそ。
ゆえに周囲から尊敬の対象として見られること、期待されることが多いです。
ただ、廉貞星自体は人に媚びないので、トップに立って周囲の協力を仰ぎ相手の能力を引き出す、という方向には行きづらく、自分が掲げた目標を一人で成し遂げる、という方向の方が力を発揮しやすいのです。
ですが、廉貞星は貪狼星に次ぐ『桃花星(恋愛体質でモテる)』なので、モテますし、本人も会話が上手く、ウィットに富んだ人なので、孤独な存在にはなりません。
オンでは他人に興味がなく自分に自信があり、理想のために努力を惜しまず、そしてそれを表に出さない冷静なやり手。
オフでは会話上手のユーモアのある人、となるのでモテないはずがないのです。
廉貞星の悪い部分が出ますと、冷酷さやずる賢さ、他人への思いやりが薄い、損得勘定で動くところが出てきます。
それを隠し通せているのであれば問題はありませんが、周囲に気づかれると反感を買い、人間関係が上手く回らなくなるでしょう。
また、廉貞星自身が『凶星』としての側面を持ち、悪い星が重なりますと不必要なこだわりや人に囚われやすくなります。
元来、頭が良いので人間関係を上手く回すことと、元々持っている『合理性』を意識すれば、マイナスが緩和されます。
武曲星
キーワード:決断力、行動力、スピード、真面目、裏表が少ない、切り替えが早い、大胆、働き者、財、硬派
武曲星は、『財と決断の星』と呼ばれ、力強いエネルギーを持ちます。
元々『財』を司る星なこともあり、数字に強く、金銭感覚が非常に優れており、お金の回し方を心得ています。
また、武曲星自身が、かなりの行動派で実行力、決断力共にあるため経営者や自営業といった仕事に向いています。
ただ、生まれ持った金銭感覚によって自然と損得を計算する部分はあるものの、全体的に良くも悪くもスピード感に溢れ、即断即決ができる勇敢さを持つ上に、武曲星自体が失敗しても悩まない性格ゆえに、急いで動いて失敗することもしばしば。
良い星と重なる場合は、財も権力も手にしやすいのですが、凶星と重なると勢いで失敗する傾向が強く出るので、その場合は自身がお金を回すよりも、真面目で勇敢な性格を活かした警察官や自衛官、消防士といった仕事の方が向いています。
基本的には、裏表がなく、真面目で、終わったことをくよくよ悩まないさっぱりした性格なので、人に好かれやすいですが、少し豪快すぎる面もあるので、好き好きです。
パワフルであっけらかんとしていて、多少雑な面もあるけれども、心根は真面目で良い人、という面に目を向けてくれる人からは、とても好かれますが、繊細な付き合いやお世辞を好む人からは、その豪快さを煙たがられます。
また、女性の命宮に武曲星があると、少し色気に欠ける部分が出ます。
全体として、武曲星は前向きさが強い星ですが、それが結果的にトラブルを起こすという流れになりやすいところがありますので、物事におけるバランスを大切にすることが重要になります。
武曲星は良い面が出れば『人から好かれる管理職』あるいは『リーダー』となりますが、悪い面が出ると、雑、短気、浅慮、騙されやすさ、が強くなり、挑戦はたくさんするもののどれも何かしらのトラブルに合って挫折し、そこから学ぶことをせず、次に手を出し…という繰り返しに陥りやすくなります。
ただ、武曲星の持つ決断力、行動力、スピード、くよくよしない、というのはマイナス面ではなくプラス面ですので、とにかく何かが起こった時には「次!」となる前に『自分の性格が今は吉と出るのか、凶と出るのか』をしっかり考えてバランスを保つことを意識してください。
そうすれば、かなりのスピードで進んでいく星ですので、どんどん未来を切り拓いていくでしょう。
天相星
キーワード:奉仕、礼儀正しい、穏やか、知的、協調性、真面目、謙虚、誠実
天相星は『奉仕の星』と呼ばれ、謙虚で優美な雰囲気を醸し出します。
温和で協調性があるので、人に好かれやすく、キツイ凶星の影響を受けていない限り早々敵を作りません。
そのため、中間管理職など普通の人では板挟みのストレスで疲弊してしまうような場面でも上手く上からも下からも助けを得ることができます。
少しばかり性格に弱さがあり、基本的に前に立つことや表舞台で活躍することをあまり好まないため、トップに立つタイプではありませんが、参謀や補佐役。
あるいは、人の面倒を見るような仕事や場面は得意とします。
ただ、天相星自体が受け身なところがあり、自分の中の判断基準に『相手の権力や権威の強さ』を置くところがあるため、正しさを主張したり、物事の変革のための行動を起こすのは苦手です。
なので、あくまで綺麗な体制、クリーンな場所で、巻かれるべきものに巻かれることを良しとする場所に身を置かないと、天相星の持つ穏やかな優しさが『頼りなさ』として出てきやすくなります。
確固たるものを持っているというよりも状況や流れに流されるまま、周囲の雰囲気に合わせてとにかく協力するのが天相星なので、どういった場所に身を置くかによって、天相の持つ個性が『良い個性』となるか『悪い個性』となるか180度評価が変わってしまいます。
ただ、品行方正さが美徳される場に身を置けばスッとその場に馴染み、天相星の持つ慈愛の精神や緩衝材としての柔らかな雰囲気が良いぐあいに発揮でき、一般的な『仕事ができる』とは違う評価軸で評価されるでしょう。
反対に、決断力、大胆さ、スピード、駆け引きが必要な場では、優柔不断さばかりが目立ち、悪い人間に騙されるということが起こりやすくなりますので、天相星が命宮にある方は、自らが置かれている場所、もしくは今後置かれる場所が本当に自分に合っているか、よく見つめてください。
元来、穏やかで知的で物静かで優しく、感性が洗練された方ですから、それを活かせる場にさえ身を起き、ついていくべき権力者についていけば、自然と天相星の寛大さ、誠実さが良い方向に実を結ぶでしょう。
七殺星
キーワード:権力、理想、高潔、豪快、反骨精神、不屈、勇気、戦闘、独立
七殺星は、独立心が強く高い理想を掲げ、それを達成するためなら困難な道でも迷いなく進むという不屈の精神を持ちます。
自分に対してとても厳しいところがあり、決して妥協を許さず、甘えがありません。
また、とにかく負けず嫌いな上に独立心が旺盛なので比例してチャレンジ精神がとてつもなく高いです。
人によっては波乱こそが人生、と思っているような生き方をし、平穏とは無縁な人もいるでしょう。
基本は現実的な人なので、忍耐強く、努力も惜しまず、困難にぶつかっても諦めない強さを持ちますが、人と協力することを好まずとにかく独断で動くので孤立しやすい側面を持っています。
また、命宮に七殺星を持つ人は、人生で必ず一度は大きな挫折をします。
そこからが七殺星の本番のようなところがあるのですが、もし、その挫折が『敵が多い』ことで怒ったのであれば、それは一度見直さなくてはいけない部分となります。
困難を克服した先で成功を掴むのが七殺星の基本的な生き方なのですが、あまりに孤独の気が強くなると、七殺星の方自身の力量関係なく失敗が繰り返されるということに成りかねないので、注意が必要です。
基本的に周囲からの助けが少ない星の一つですので、あまり心に余裕がないことが多く、ピリピリした雰囲気を持っている人も少なくありません。
悪い面が強く出ると、攻撃的な性質、気性の激しさ、敵の多さが如実に出てきます。
ただ、元来、物事を成し遂げるだけの力はあるので、社会的な成功をしやすいという面もあります。
波乱の人生を求める傾向がありますので、人生のアップダウンが激しいこと自体はさほど問題ではありませんが、最終的にはこの七殺星の独立精神を高く評価し、それを受け入れてくれる仲間があってこその成功となりますので、最初のうちはともかくとしても、少しずつ『他者から煙たがられない存在』としての地位も確立してくことが大切です。
破軍星
キーワード:改変、変動、豪快、創始革命、批判、変化、オリジナリティー、損耗、投機
破軍星は、とにかく『変化』を好み、豪快に新しい道を切り拓いていく星です。
破軍星自信が、闘争心溢れる冒険家のようなところがありますので、求める変化は小さなものではなく『革命』の域に達します。
古いものを壊し、新しいものを作り出す時代の先駆者として活躍する星なのですが、常に『新しい変化』を求めるがゆえに、安定とは程遠い状態に置かれることが多くなります。
一つ作り上げたと思ったら、破軍星自身が望もうと望まなかろうと、次の『改革』に向かうことになるため、生涯現役という言葉が良く似合います。
その活動的かつ精力的な性格に付随するような形で外見的にもエネルギッシュな人が多いです。
唯一無二の面白いアイデアを考え付くタイプで、それを現実に持ってくるだけの行動力も備えていますので、そのユニークな魅力によって個性的な人脈を作り上げやすいです。
ですが、破軍星自身は人を使うのが苦手なわけではないものの、単独行動を好むため協調性はあまりありません。
そもそも型にハマるのが嫌いなので、みんなで足並み揃えましょう、ほど破軍星が嫌うものはないのです。
また、人の好き嫌いはハッキリしているタイプです。
破軍星の悪い部分が出ますと、人生でも人間関係でも、良いものを築き上げている途中で、完成に辿り着く前にいきなりすべてを破壊するような行動に出ることがあります。
元来、冒険が大好きな星ですので、地道な積み上げや、同じことの繰り返しになってきた瞬間に『新しいことをしたい!』という気持ちが湧いてきて、『そのためにはまず全部壊そう!』となりがちなのです。
良く言えばやんちゃ、悪く言えば短気で堪え性がないところがあります。
とはいえ、とにかく生涯現役で頑張れるだけのパワフルさと、古い型にハマらない強さを持っているので、自身のマイナス面を自覚しながら、『継続』を合言葉に頑張れば自ずと、自らの個性によって普通の人には考えつかないような事を成し遂げられるでしょう。
貪狼星
キーワード:欲望、魅惑、異性、ギャンブル、現実的、享楽、楽天的、社交家、素直
貪狼星は『桃花星(恋愛体質でモテる)』としてNO1の星とされ、対人関係においてかなりの魅力と力を持ちます。
基本的には欲望の赴くままに生きているところがあり、とにかく毎日を楽しく生きることを大事に過ごしているのですが、貪狼星の凄さは毎日楽しければ良いに留まらず、自己の利益に関わることへの嗅覚が鋭く、気づくとうまい事良いポジションに入り込んでいて、金銭的にも潤っているところです。
普段は、にこやかなものの、その行動力はハンターのそれですし、思考はかなり現実的です。
また、桃花星No1であることからも分かる通り、センス抜群でオシャレで、容姿も整った人が多いです。
仮にわかりやすい容姿の良さがなかったとしても、内から滲み出る色気など、何かしら異性を惹きつけるものを持っています。
命宮に貪狼星がある場合、他者から見ても『欲望の強い人』や『自己中心的な人』として感じられていることが多いのですが、それでも貪狼星の持つ社交的な面や、他の追随を許さない『魅力的な明るさ』ゆえに許されることが多く、対人面で困ることはほとんどありません。
金銭に対する嗅覚の鋭さも持つので、『やたらと好かれる』ことを売りにできる仕事であれば大成します。
ただ、貪狼星の悪い部分が出ますと、遊び好き、派手好き、痴情のもつれ、ギャンブル好き、短絡的といった欲に忠実になりすぎた結果のマイナス面が際立ってくるようになります。
とはいえ、元々ただの遊び好きではなく、『自分の欲しいものを全て手に入れるための算段をしっかり整えている上に、自分の魅力も最大限使う』という強かさを持っているので、短絡的な性質を出さず、自分がどういった人生を送りたいのかを明確にしながら進めば、問題ありません。
天機星、太陰星、天同星、天梁星、巨門星、太陽星
タイプ2に分類される星『天機星、太陰星、天同星、天梁星、巨門星、太陽星』
基本的に『やりがいが大事』の考えで動く過程主義者です。
こだわりが強く、他人や社会に評価されるかどうかよりも、自分自身が納得できるかどうか、己を誇れる頑張りができたかどうかに重点を置きます。
人生において大切なのは、『人生そのものを味わうこと』だと考えているようなところがあり、仕事においても他人と競争したり、誰かを負かしたりするのは苦手です。
もちろん、自分がこだわりぬいたモノが評価されれば喜びもひとしおですし、その結果、他人に勝つことはあるのですが、タイプ1が過程はどうあれ結果が良ければそれでいい、勝てれば良い、と考えるのに対し、どんなに良い結果であれ、自分が納得できなければ嬉しさも半減してしまいますし、相手の方が『こだわりがある』と感じれば、素直に自分の勝利を喜べないところがあります。
独自の世界観を築くのが好きなので、わかりやすく順位付けがされてしまうものよりも、クリエイティブな発想が求められる仕事や趣味の方が、生きがいを感じます。
同時に同じくクリエイティブな世界だとしても、その中で他者によって優劣が決められるようになってくると閉塞感を感じますので、一般的なものよりマイナーなものの方が向いています。
対人関係では、他者と親密な関係を築くことを大事にします。
相手を理解したいと思っていますし、同時に理解して欲しいと思っています。
相手からの共感を求める気持ちが転じて、他人にも共感してあげなくてはいけない、といった思考に陥りやすく、ゆえに嫌いな人や苦手な人がいても、上手くやろうと頑張り気疲れしてしまうことも。
恋愛面では、基本は奥手なタイプなのですが、理想が独り歩きしがちなところがあります。
タイプ1の人の理想の高さは言うなれば『お金持ちが良い』『顔が良くて周囲に自慢できる人が良い』といったわかりやすい理想の高さなのですが、人生を味わうことを大事にしたがるあなたは、『感動的な出来事』『シチュエーション』『以心伝心』といった目に見えない繋がりやロマンティックさを強く求める傾向があります。
これが良い風に出れば、貞淑な人となりますが、悪く出ると慎重さが強いタイプゆえに、少しの綻びも許せないようになり、空想的な理想ばかりが高くなってしまうことも。
人生において、とにかく『人生を噛みしめる』ことが重要なので、大きな目標を立てるよりも常に『今何がしたいか』を大事にした方が満足いく人生になりやすいです。
ただし、『今』を大事にするあまり、無難な選択をしがちなところもあります。
なので、どうにも燻っているな、と感じる時には失敗を恐れずに挑戦をすることが開運のポイントとなります。
タイプ2の星一覧
1つの宮に主星が複数入っている場合、『両方の性質を持っている』と解釈します。
天機星 | 太陰星 | 天同星 | 天梁星 |
巨門星 | 太陽星 |
天機星
キーワード:智慧、知識、聡明、機転、知性、変化、神経質、学問
天機星は『智慧』をあらわす星であり、頭の回転が速く、物事を筋道だって考えるのが得意です。
命宮に天機星が入る人は、男女ともに非常に聡明で、物事理解するのが速く、同時に『なぜその理屈が成り立つのか』まで見抜く洞察力も備えていますので、近道が得意です。
幸運を手にした時も、不運に見舞われた時も、機転を利かせて『この状況を踏まえて自分が何をすべきか』を論理的に考えられるのが強みであり、計画立てて動くことを得意とする策略家と言えます。
ただ、その知性を持って、他者を操ろうと考えるタイプではなく、『研究者』のような性質を持ちますので、組織のトップに立つというより参謀や技術部門のトップといった自分の興味を深く掘り下げる立場の方が適しているでしょう。
新しいアイディアをたくさん持っていますし、好奇心旺盛で変化も好みます。
研究者と言っても、変化のない中で忍耐強く物事を成し遂げるのが好きなタイプというよりは、問題に対してパッと頭を回して、サッと解決するのが好きなのです。
なので、目まぐるしく変化する場で、自分の頭を回転させ続けられるような仕事や趣味が向いています。
こういったタイプですので、天機星は現実主義者と思われがちですが、芸術や霊的存在、宗教といった、考察の余地はあるが最終的な結論が明確ではない神秘や叡智に惹かれる人も多いです。
学者肌ですが、人の気持ちがわからないタイプということはなく、むしろその逆です。
人や周囲の気持ちに敏感なところがあり、天機星自身が善良さを持っているので、コミュニケーションが苦手なわけではないのですが、元来神経過敏な面がありますので、人の気持ちに敏感ゆえにピリピリしやすいところがあります。
良い星の影響を受けていれば、柔らかさがプラスされる上に元々持っている他者の心の機微に敏感な性質と頭の回転の速さが相まって、コミュニケーションを得意としますが、凶星の影響を受けますと、他人を見下す傾向が強まり、また、やたらとイライラしやすい傾向が出ます。
そのため、他者からの妨害を受けやすくなり、失敗を恐れ、何においても後手後手になってしまいます。
とはいえ、元来、頭脳明晰な天機星ですので、焦らず落ち着いて物事にあたれば、何が起きても切り抜けられるはずです。
太陰星
キーワード:富貴、ロマンチック、慎重、女性、感受性、精神的、儚さ、美、慈愛
太陰星は、太陽星と対を成す星で、『女性性』をあらわす星です。
紫微斗数に限らず占いの世界を愛する人なら理解していただけると思いますが、精神世界において、概念的に太陽は男性をあらわし、月(太陰星)は女性を意味します。
この太陰星は『月』のイメージを持つ星であり、『女性』的な側面を持っているのです。
そのため、命宮に太陰星がくる人は、感受性が強く、物質的なものより精神的なものに重きを置き、繊細な優しさを持っています。
表面的には大きなことを成し遂げようと言う意気込みや強さを感じられないことが多いのですが、その分『内面世界』に関する適応力と洞察力が高く、芸術、神秘、宗教、心理学、神秘学、学問、といった世界において常人ではたどり着けないような深い場所まで到達する力を持っているのです。
ただ、その感受性の強さが影響して、精神的に不安定になりやすかったり、小さなことでも傷ついてしまう繊細さも持っていますので、バランス良く生きるのが難しいところがあります。
見た目や雰囲気としては『美しい女性』の代名詞のような星となります。
紫微斗数における美しい星の一つで、女性の命宮に太陰星があると、ある種『理想の女性』を体現しているかのような人となります。
優しく相手を受け入れる懐の広さを持ち、立ち振る舞いも女性的で美しく、それでいて時に見せる儚さや少女のような夢見がちな雰囲気が相手の庇護欲をそそるといったぐあいなので、異性から見てとても魅力的なのです。
男性にありますと、少々女性的な面が出てきて『頼りない』と思われがちですが、その点、相手の心の機微に敏感で女性の求める理想を正確に察知するような洞察力と精神を持ちますので、使い方次第です。
女性的な魅力が巡り巡って自然と自身の身分や物質的な側面を押し上げるところがありますが、太陰星自体に物質的なものを満たすだけの力はあまりありません。
太陰星の悪いところがでますと、夢見がちで現実離れしている、ネガティブ思考、地に足ついていない人となります。
元々、あまり現実的な面や物質面を高めるのに向いている星ではありませんので、そちらの方面に強い人脈を作るか、そういった人の庇護下に入るなど自身が持つ繊細な魅力を上手く利用する方が良いでしょう。
天同星
キーワード:幸福、温和、善良、解厄、慈悲、平和主義、少女、娯楽、親切
天同星は、14星の中でも『解厄』の気が強く、平和で幸福な星です。
もちろん、重なる凶星次第ではあるのですが、困難すら福に変える性質を持ち、基本的に財にも人にも恵まれて幸福な生き方をします。
それは天同星が持つ温和で人当たりの良い、幸福感溢れる人柄により生まれるものと言って良いでしょう。
おっとりした雰囲気を持ち、礼儀正しく、相手に対して善意を尽くします。
そしてそれが「人に好かれないと!」だとか「私を見て!」といった切羽詰まった気持ちから来るものではなく、あくまで天同星自身が最初から持つ柔和な資質から出るものですので、人に嫌われることがないのです。
例え、グループ同士での対立構図があったとしても、味方からはもちろんのこと、敵であるはずの相手側からも好かれてしまう、といったぐあいに。
ある意味、ちょうど良い塩梅の『気品』を持っている星と言えるでしょう。
ただ、天同星自身に『厄を福に転じさせる』または『何もないところから福を産む』といった性質があるため、生まれながらにかなり恵まれた環境にあったりすると、一度悪い方向へ転ぶことがあります。
あくまで、悪いものを福に転じさせる力が強いので、何かしらの苦労を乗り越えることが運命づけられていると言っても良いでしょう。
そのため、どんな星に囲まれているかよく考えなくてはいけません。
ただ、悪い状態を乗り越えさえすれば右肩上がりに幸福が訪れるところがありますので、若い頃に苦労が多い人の命宮にある場合は、苦労を吉と取っても良いでしょう。
後々、楽しいことに囲まれて過ごすような流れに入れます。
基本は幸福な星ですが、天同星の悪い部分が出ますと、八方美人が災いします。
本来は、人に嫌われることなく周囲から援助される星なのですが、誰からも好かれやすいがマイナスに働き、どっちつかずの半端モノとしてどこにも属することができなくなってしまうのです。
思いやりの精神は大事にしつつも、自分の中で一本芯を通すことも大切にすると本来の良さが戻ってきます。
天梁星
キーワード:熟老、知性、親分、解厄、器が大きい、長寿、面倒見が良い、リーダー
天梁星は、落ち着きのある星で、まるで人生の酸いも甘いも嚙み分けたかのような度量の大きい星です。
解厄の星でもあるため、人生において災いも多いのですが、それを乗り越えていくことで、自身を成長させていくことが宿命づけられているところがあります。
そういった『酸い』の部分を多く経験したからこそ、トップとしての器を得ることができますし、相手を受け止める度量の広さにも繋がり、自分より下の人の面倒をよく見て、正しい道に導くことができるようになるので、命宮に天梁星がある人は、困難と成長が常にワンセットとなっているところがあります。
その分、年齢に対して老成が速く、知力も高いので、どんな職業にも適性があります。
特に天梁星の良さを活かすのであれば、教師、医療関係、哲学家、僧侶、福祉、公的事業といった弱い人を助け導く仕事が適しています。
基本は口やかましいタイプではなく、自分の芯は持ちつつも相手を否定せずに受け入れる器の大きさを持っており、主張が少なくとも存在感があるタイプです。
ですが、凶星の影響を受けると、他者への批判的性格が強まるか、反対に孤独を愛するようになり世の中の移り変わりに対してやたらと達観した視点を持つようになります。
元来、解厄の星ということもあり、星が多く同宮(同じ宮に入っている場合)は、注意して読み解く必要があります。
ただ、基本は、普段は下に対して口うるさく言わず、話を聞くとかなりの経験と知識を持っているいざという時に頼れる理想的な親分、といったところです。
そのため、わかりやすく人を動かすタイプではないものの、天梁星に惚れこんで相手がついてくる『リーダー』としての格と統率力を持っています。
天梁星の悪い部分が出ますと、多くの場合、ワンマンで周りがイエスマンだらけとなります。
天梁星の義理堅さもあり、惚れこんでついてくる人が多いので、結果的に天梁星に賛同する人が周りに多くなりますが、反面、天梁星に賛同できない人は自然と離れていく上、義理堅さゆえにチームの結束力が高まり、『小さな世界に固執する』こととなってしまい、それがマイナスに働くのです。
とはいえ、元来、酸いも甘いも噛み分けるような強さを持っているので、自らが置かれている場が本当に成長にプラスになるのかを気を付けていれば、問題ありません。
巨門星
キーワード:論舌、専門、変わり者、マニア、言葉、分析力、細かい、自信家、知識、分析
巨門星は『言葉』に関係する星であり、細かい分析と、それによって得た知識を語ることを得意とします。
わかりやすい言い方をすると14星の中でもかなり『オタク的才能に溢れた星』と言えます。
深い専門知識を得ることに喜びを感じ、また、それを単に知識として蓄えるだけではなく、言葉にして発信します。
ただ、巨門星のこの性質は良く出るか悪く出るかが両極端となります。
知識を蓄え、話すことが好きですが、元来、他人に対して温厚な性質とは言えません。
良い方に出れば、トーク番組の司会、弁護士、営業、タレント、他の追随を許さない専門家、執筆家、といった『言葉で場を制す』方向で力を発揮します。
ですが、悪い方に出ると、口論が絶えない、理詰めで相手を追い詰める、他人を受け入れない、相手の興味ないことでも喋り続ける、といった形で『口が災いの元』となりやすいのです。
特に、巨門星は一つの事柄に対してマニアックとも呼べるほど膨大な知識を蓄え、それを自らの言葉に変換するだけの知性と、自身の分析力に対する自信を持っている分、『知識で他者を負かす』ことに快感を覚える人も多く、『すごい人だけど、近づきたくない』といったポジションになりがちです。
常に『一言多い』という人もいるでしょう。
ただ、巨門星の専門的知識と言葉を操る能力の高さは、本当にピカイチなので、これをどう活かすかが重要です。
トップに立つのに向いてはいませんが、鋭い洞察力と、深い視点から来る鋭い意見は、時と場所を考えればかなりの強みです。
なので、命宮に巨門星を持つ人は、自身の性質をどこで発揮するかを早めに考えなくてはいけません。
これを怠ると、ただの口やかましい人や、不平不満ばかりが多い人となってしまいますので、巨門星の『言葉で勝つ』という性質を良い方向に活かせる場を早めに構築することが大切です。
太陽星
キーワード:名声、栄光、地位、公明正大、ポジティブ、明るい、華やか、光、男性
太陽星は、太陰星と対を成す星で『男性』をあらわす星です。
明るくポジティブで積極的な性質を持ち、どこにいても中心的な役割を担います。
また、自身も輝いている星ですが、他者を輝かせる力も強いので、周囲からも一目置かれる存在となります。
ただ、リーダーを担うような星はいくつもありますが、その中で太陽星は戦略や知略を尽くすような星ではなく、公明正大さや正義感を第一と考え、『前向きで明るければそれが一番!』というやや強引な力で周囲をグイグイ引っ張っていくところがありますので、それが、プラスに働くような場であれば問題ありませんが、駆け引きが必須な場ではあまりリーダーとしての強さは持ちません。
自己肯定感も高く、周囲に対しても人を貶したり、悪口を言ったりするタイプではなく、『人はそれぞれ良さがある』『努力すれば何とかなる』と思っているタイプなので、命宮に太陽を持つ人が場に一人いるだけでその場が明るくなります。
それと同時に、太陽星自身は『名誉』を大事にする星でもあるので、ある種「自分が正しい!」を心に持っていて、「だから自分は輝く」という自信家なところがあります。
これ自体は悪いことではないのですが、知力を尽くすタイプではない分、全体的に大雑把になりがちで、特に経営者のような立場となると全体がどんぶり勘定になり、金銭的な利益があまりでなくなる傾向にあります。
このあたりは、他の星がどう入っているかによりますが、もしこの気が強いと自分で感じるのであれば、計画性や保守的思考の高い星の影響を強く受けているパートナーが欲しいところです。
また、基本は陽気で大らかな人ですが、太陽星の悪い部分が出ますと、浪費家傾向、見栄を張る、支配的思考、自分勝手という傾向が強く出ます。
本来は自分も輝き、相手も輝かせる、という陽の気を強く持っている太陽星ですし、何もしなくても輝く人なので『必要以上に自分をアピールしようとしない』ことで、良い面が出やすくなるでしょう。
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