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12星座『天秤座』

天秤座
2区分・3区分・4区分(天秤座)

12星座の繋がり

牡羊座から乙女座までの経験によって『個』を固めましたので、天秤座に入ると新しい段階へと移っていきます。
『社会』という多様な場において、自分をどう見せていくかを考えなくてはいけません。
社会性の育成の第一段階である天秤座では、外の世界を感じることで適応していきます。
しかし『風』と『活動』のエネルギーを持ちますから、一人の人間と深くかかわって社会性を高めていく、または、一つの考えに傾倒していくというより、色んなものに触れて自己の可能性を模索します。
まだこの段階では、集団は形ばかりで『個と個』の意識が強いと言えます。

前の星座:乙女座
次の星座:蠍座

数字:7
支配星:金星

キーワード:バランス、洗練、センス、客観視、他者

天秤座の神話

天秤座の神話
天秤座が描く天秤は、正義の女神アストレアが持つ、この世の善悪を計る裁きの『天秤』が由来となっています。

ギリシア神話のアストレアは、ローマ神話の正義の女神であるユースティティアと同一視されることも多く、片手には善悪を計る天秤を。

もう片方の手には、悪を断つ正義の剣を持ち、私情を混じえないよう目隠しをして人々を裁くと言われています。

それほどまでに、公正さに厳しい女神であるアストレアですが、人間に対して最後まで希望を抱き続けた女神でもあるのです。

人間には

黄金の時代
白銀の時代
青銅の時代
英雄の時代
鉄の時代(現代)

という5つの時代があります。

一番はじめの黄金の時代では、ゼウスの父であるクロノスが神々を支配しており、人間は神と同じような生活をしていました。

一年中、春のように暖かな気候があり、食物は自然と豊かに実り、川にはミルクや葡萄酒が流れていたので、人々も神と同じように働く必要も争う必要もなく、すべてが自然と満たされていました。

この時代の人間は競争意識を持つ必要がありませんでしたから、みな心が清く穏やかでアストレアの裁きや天秤の出番は全くと言って良いほどありませんでした。

黄金時代の人間の寿命は長く、不死ではないものの不老長寿で、満ち足りた人生を送り、穏やかな心のまま死んでいきました。

次に白銀の時代がきます。

神々の支配がクロノスから息子であるゼウスに移り、一年中春の気候だった世界に四季が作られました。

それによって作物が自動的に実ることはなくなり、人々は畑を耕し種を蒔き作物を収穫するという労働をする必要が出てきました。

また、過ごしやすい春の気候が短くなったので、暑さや寒さを凌ぐための建築物も増えていきます。

こうなると、人々の間には格差が生まれ、多くを持つものと、そうでないものが生まれ、人のものを奪う人間が出てきます。

こうして諍いが増えることとなり、アストレアの天秤の出番は多くなっていきます。

アストレアは

「正しい行いをしなくてはいけません」

と人間に言って聞かせました。

しかし、人間は次第に聞く耳を持たなくなり、神を敬う気持ちも忘れていったので、神は人間を見放すようになり、一人、また一人と天界へと帰って行ってしまいます。

それでもアストレアは地上に残り、人間に正義の心を説き続けていました。

続く青銅の時代には、人々は銅を使って武器を作り、大きな争いをはじめるようになり、嘘、暴力、謀略が蔓延るようになりました。

この時代にほとんどの神々は地上を去ってしまいます。

それでもアストレアは人間の争いを収め、美しい心を取り戻して欲しいという一心で、地上に残り、善悪の天秤で争いごとを収めて回りました。

次に英雄の時代が訪れ、半神(神と人間の間の子)である英雄たちが世の中を良くしようと戦いますが、闘いの火の粉は治まりません。

最後に現代である鉄の時代が訪れます。

人々が、鉄を使った道具で自然を破壊し、黄金(金)を手に入れるようになると、争いは激化していきました。

それを目にしたアストレアは失望し、ついに地上から去ってしまいます。

しかしそれでも、アストレアは人間に正義と公平を愛する気持ちを取り戻して欲しいという気持ちから、善悪の天秤を星座として、夜の空に掲げたのです。

▼天秤座の太陽星座へ

▼天秤座の月星座へ

天秤座の太陽を持つ人の性格・特徴

天秤座の太陽を持つ人の性格・特徴
太陽は、『自分がどう生きたいか』『何を目的に生きるか』といった外に拓くエネルギーを持っています。

簡易的な12星座の診断では、この太陽を基準に性格から向き不向き、恋愛の傾向まですべてを考えますが、実際は基礎の性格というよりも

  • 目的意識がどこに向くか
  • どの方向にエネルギーを注げば人生を開拓できるか

をあらわしていると考えてください。

また、人生を切り拓こうという意識が弱い方は、太陽星座の特性よりも無自覚の意識をあらわす月星座の影響を強く受けます。

天秤座の太陽を持つ人は『洗練』『バランス』がキーワードとなります。

バランス感覚に優れた天秤座の太陽は、自身の周囲を見渡しながら、より洗練された理想的な生き方を望みます。

天秤座の太陽は美的感覚に優れていると言われますが、その美的感覚の底には天秤座特有の調整能力が働いています。

最終的な自己実現欲求は、洗練された生き方をすること。

他者から見てバランスの取れた理想的な人物になることなのですが、天秤座が掲げる『洗練』や『理想』は周囲の環境に大きく左右されます。

周囲のあらゆる意見や主張を受け止め、その中で誰からも好かれるバランスの良い人格を『理想』と考え、そこに近づこうと努力するのが天秤座です。

ですから、天秤座の太陽は生活環境や触れ合う人物の多さによって、洗練の方向性や、理想像がまったく異なってきます。

例えば、優雅な暮らしを好み、オシャレでセンスが良いのが天秤座だと言われますが、周囲の人間が高くて質の良い服装を『洗練』と考えるのなら、天秤座の目指す『洗練』は高くて質の良い服を身に着けることとなりますし、安い値段でオシャレに見せることこそがセンスの良さだと思っている人が多いのなら、その方向に『洗練』されます。

このように、天秤座は周囲を見渡し、どういった人物が理想的な人物として見られるかを無意識に考え、そしてその場で一番洗練された人物になりたい、という気持ちが強く、それがそのまま自己実現目標となります。

自己実現の目的そのものが『洗練された生き方』という抽象的なものですから、周囲の影響や目にしてきたもの、耳にしてきた言葉の影響を強く受けますし、大きなところでは時代の流れの影響も受けますから、それが『センスが良い』という評判に繋がります。

身を置く場所次第で七変化が天秤座のポテンシャルであり、それがそのままセンスや生き方に直結します。

この自分の特性をどう活かすかで、天秤座の生き方は大きく変わっていきます。

0.00~14.99に入る人


天秤座の性質を身に着けることに力を使います。

そのため、天秤座の太陽が示すように『洗練された生き方をしたい』『バランスの取れた考え方をしたい』といった欲求そのものが強い状態です。

度数が若ければ若いほど、ひとつ前の『乙女座』の影響から抜け切れていないので、「周囲の感性を基に他者から見て理想的な人物になりたい」という気持ちを持ちながらも、どこか堅実なものを求め、華やかとは言い難い部分が出てきます。

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15.00~15.99に入る人


天秤座らしさが失われやすい度数です。

天秤座の対角線上にある『牡羊座』の影響を受けるようになり、天秤座の太陽の15度ですと、牡羊座の持つ『損得を顧みないチャレンジ精神』が入り込むようになります。

その結果、周囲の目を気にする気持ちを持ちつつも、どこか無鉄砲さがあり、いきなり今まで取っていたバランスを捨て新しい場所に飛び立つような人としてアンバランスさが滲み出てきます。

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16.00~29.99に入る人


天秤座の性質を使うことに力を使いますので、周囲から一目置かれる洗練された生き方をしている人が多くなります。

特に20度~25度は天秤座の太陽の絶頂期とも言えますので、天秤座の顔がそのまま出てくると言えるでしょう。

ただ、後ろの度数になればなるほど、次の星座の影響も受けはじめるので『蠍座』のように、一つの人や集団と深くつながりたいという欲求が強まってきます。

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天秤座の月を持つ人の性格・特徴

天秤座の月を持つ人の性格・特徴
月は、『無意識の領域』『無自覚的な人格の基礎』をあらわします。

本質的な性格は太陽よりも月が担っています。

ただ、月の意識の発達時期が0歳~7歳であることから、基礎的な人格でありながらも当人にはその自覚がない、ということも多いのです。

本人よりも家族や長く付き合っている恋人など、あなたにとって近しい存在の方があなたのこの性質を強く感じていることさえあります。

月は、その人の『無意識的な心』なので、月の意識に沿った生き方をすると落ち着く、気持ちが楽になる、といったことが起こります。

ただし、人生を切り拓いていくのは『太陽』ですから、月の影響が強く出た状態から抜け出さないでいると人生は変化のないものとなっていく側面も。

その分、穏やかな気持ちで生きられるので良し悪しはその人次第でしょう。

結婚して家庭に入り、外で働くことを辞めた女性は、太陽の欲求を配偶者の男性に任せ、自身は月の欲求で生きる、ということが起こりやすくなります。

天秤座の月を持つ人は『客観的』がキーワードとなります。

天秤座自体がバランス感覚に優れ、社交的です。

人が好きというよりも、その場でどう振る舞うことが求められているのかを察する能力が極めて高く、それがそのまま社交的な印象へと繋がっています。

それが潜在的な月に来ますと、少々八方美人の気が出てきます。

自分の意見を押し通すよりも、その場でいかに好かれる言動をするかに自然と意識が向きますから、Aを称賛するグループにいればAを称賛しますし、AよりBの方が優れていると言うグループではBを推します。

天秤座の月自体は周囲から好かれるようなセンスの良い生き方をしたいと望んでいるので、自分の意見がないというよりは波風立てず上手くやる方が良い、というのを本能的に感じているのです。

本質的には誰にも肩入れをしないと言い換えても良いでしょう。

それくらい客観的に物事を見ている上に、他人の言動に敏感なため、他人の心の機微や本質を見抜く目も持っているので、さりげなく相手の喜ぶことを言うのが得意な人も多いでしょう。

の場に溶け込むことが得意すぎて、周囲からは理解されているようで天秤座の月を持つ人の本質そのものは理解されていないということも多くなります。

悪く出ますと、本当に優柔不断で八方美人な軸のない人物になります。

その場合は、自分の心を落ち着けるために少し人から距離を取ると良いでしょう。

周囲の影響を強く受けますから、関わるものが少なければ少ないほど、心は安定します。

ただ、周囲の影響を受けながらバランスよく進んで行くのが天秤座の月ですから、自分の心の天秤が釣り合いの取れた『0』に戻ったと思ったら改めて他者との交流を行うことが大切です。

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