『風水』というと、
- 玄関に鏡を置くと良い
- 恋愛運を上げるにはピンクを取り入れるのが良い
- 水回りをキレイにすることが大事
といった実践的なイメージが先行しており
という部分が少しばかり疎かにされています。
もちろん、上記のような風水のエッセンスを取り入れただけで運気が上がることも多々ありますが、風水がどういったものかをもっと深く知ることで、より効果的に運気を上げることができるようになります。
風水占いの基本
風水は、今から約4,000年前に古代中国で発祥した『環境学』『地理』『生活の知恵』の集合体です。
簡単に説明すると、当時は占い的要素よりも
- どうしたら常に安全に過ごせるのか
(どこに家を建てるべきかなど) - どうしたら自然と調和していけるのか
といったことを、経験や環境といったことから割り出す役割が強いものでした。
当時そういった『環境学』や『地理』『生活の知恵』として培われた知識が風水の土台となっています。
風水は時代によって変わっていく
と、言ってもそれは4,000年も前の話。
今は、
といった安全に生きるために大事な部分は、昔からの知識が蓄積され、わざわざ『風水』として吉凶を判断する必要はなくなりました。
その代わり、昔の人が比較的簡単にできていた
- 自然との調和
- 良い空気の流れを作り気を循環させる
- 自分を心地よい状態に持っていく
といったことが現代では難しくなっています。
そのため、現代の風水は昔のものとは違い、
- 方位
- 置物
- 色
- 風通し
といったもので、『環境を整えて運気を上げる』ことを重点に置いていることが多いです。
『気』を満たすことが運気を上げるポイント
風水における開運の基本は『気』を満たすことです。
気というのは
- 自然の中にある『自然エネルギー』
- 自分の中にある『生命力エネルギー』
といったものを指します。
こういった『気』が満たされると、考え方がポジティブになり、良い運気を引き寄せやすくなります。
逆にこういった『気』が不足していると、ネガティブ思考になって悪い運気を引き寄せたり、考えがまとまらず常に不安を抱えている状態になってしまったりします。
風水では特に、自然からもらえる『自然エネルギー』をより多く取り入れられる環境を作ることに重点を置いています。
と思う方も多いと思いますが、実はわたしたちは普段から無意識に自然のエネルギーを感じています。
例えば、ポカポカした小春日和にビュウッと気持ちの良い風が吹いた時、
と感じたり、12月の寒い夜にイルミネーションや、夜空に輝く星を見て
と思うことがありますよね。
そういった時に『心地よいと感じるもの』がまさに環境からもらえる『自然エネルギー』なのです。
現代の風水では、この心地よい感覚を常に感じていられるようにするために、
- 日当たり
- 風通し
- 物の配置
- 配色
に気を配るのです。
また、こういった自然エネルギーを取り込む方法の土台として使われているのが多くの占星術の土台にもなっている『陰陽五行説』です。
陰陽五行説について詳しくは、四柱推命のページで触れています。
簡単に言うと、特別良いものも悪いものも存在せず、色んな要素が組み合わさってバランスが保たれることで世界は上手く回っている、といった感じの思想です。
中国風水と日本風水の違い
現代の風水が『自然エネルギーを取り入れやすい環境を作ること』だとわかったところで、ちょっと風水をかじった人なら気になると思うのが
- 中国風水
- 日本風水
に関することだと思います。
風水は元々中国で発祥・発展したものが、途中で日本に伝ってきました。
中国の風水は、最初にお伝えした通り『環境学』としての考え方が根強いのですが、日本の風水は日本の文化と融合され、今となっては『風水』という言葉だけが一人歩きして
という言ってみれば『おまじない』みたいな扱いになってしまいました。
中には、中国と同じく環境学的な観点から「風水的に良い」と言われている日本式開運方法もありますが、モノによってはちょっとこじつけ的な開運方法もあったりします。
一時期風水ブームが広がったこともあり、その傾向はますます顕著になっています。
また、風水の考え方に関しても、日本に1から10まで確実に伝わっていたというわけではありません。
基本的な考え方と断片的な言い伝えなどを基に、日本での風水は独自の進化を遂げてきたという背景もあります。
その結果、中国風水で良いとされているものが日本風水では悪いとされていたり、日本風水で良いとされているものが中国風水では悪いとされていたり、考え方が中国風水と日本風水ではバラバラな状態です。
中国風水が正しいというわけではない!
こういった経緯から
とする人もいますが、そういうわけではありません。
そもそも、中国風水の元々の考え方は『環境学』なわけです。
中国と日本が近しい場所にあると言っても環境はまったく異なります。
よく、
みたいな風水がありますが、あれも元々は
というまさに中国独自の環境学としての知恵があるわけです。
つまり、中国で良いとされているものが必ずしも日本で良いものであるわけではありませんし、時代や個人によっても捉え方は変わってきます。
中国で生まれた風水が日本式にアレンジされていくのは理に適っていますし、例え日本の風水がおまじない的な扱いをされていたとしても、それで実際に自然エネルギーを感じたり、環境学的に適しているのなら、ちゃんと効果はあるわけです。
風水には相性がある
また、中国風水でも日本風水でも一番大切なのは『相性』です。
例えばの話なんですけど、風水的にピンク色は恋愛運をアップさせる色だとされています。
恋愛運を確実にアップさせるのに効果的な方法でも触れていますがピンク色は女性ホルモンの分泌を促す色だとされており、実際にピンク色を取り入れることで恋愛運アップの効果を感じられる人もたくさんいます。
ですが、世の中には
「ピンク色を見ても気持ちが上がらない」
「ピンク色のコスメが似合っていない感じがする」
「ピンクを身に着けていると自分がぶりっ子しているみたいで何か嫌な気持ちになる」
といった人も間違いなくいるでしょう。
こういった人にとってピンク色はむしろ気分が下がる色となるので、恋愛運アップの効果は見込めません。
無理してピンク色を取り入れるのは逆効果です。
日本風水では赤い財布は「赤字を招く」と言われていますが、
「赤い財布を使ってると、気持ちが上がる!」
と感じるのなら、あなたにとって赤い財布は合っているのです。
また、中国風水での赤い財布は、自分の五行が『水』の人には最適だとされていますが、
「赤の財布に変えてから支出が多い」
と感じるのなら、例えあなたの五行が『水』でも、赤い財布は合っていないのです。
こういった感じで、風水も人によって『相性』があります。
風水の基本的な考え方や多くの人に当てはまる開運ポイントというのは存在しますが、それがあなたにとって絶対に効果のあるものだとは限らないのです。
風水を上手に使うには、良いとされているものを一度取り入れてみて、気持ちが上がったり、実際に運気アップを感じられた場合は継続し
と思うのなら、いくら風水的に良いとされていることでも、やめてしまうことです。
逆もしかりで、風水的に良くないとされていてもそうすることで運気が上がっている感じがしたり、エネルギーの充満を感じるのならそれはそれでOKなのです。
人はそれぞれ生まれ育った環境や今までの経験によって好みも考え方も変わりますし、住んでいる環境だって全く違います。
だからこそ、基本的に万人に合う風水など存在せず、各々が色々試してみて、自分に合った自分だけの『心地よい環境』を作り出していくことが大切なのです。
自分に合う風水を取り入れよう!
当サイトでも、風水を使った様々な運気アップ方法を紹介していますが、風水において最も大切なのは
あなたが快適かどうか
です。
風水での開運を行うためには、
「これは確かに良さそう!」
「ちょっと試してみたい!」
と思ったものを取り入れてみて、自分自身で実験してみるのが一番です!
また、最近の風水は「環境学から離れていて根拠がない」と言われることもありますが、自分が快適なら他人からとやかく言われる理由もありませんし、根拠がないものや験担ぎ的なものでも、それで運気がアップするなら儲けものですしね!
当サイトでは、風水の基本的な考え方を基にした運気アップ方法をお伝えしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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